ダジャレ犬の記録

主に数年後の自分に向けた日々の記録。アメコミ(マーベル)や映画の感想なども。

ベイビーブローカー

オープニングは坂道に大雨と、パラサイトオマージュっぽい感じで始まって、ちょっと重い映画なのかと身構えたが、蓋を開けてみたら是枝監督らしいロードムービーでありました。
「子を捨てる親(捨てざる得ない親)」という重めのテーマながらサラッとした描き方で、ストレスなくみれてよかった。
各登場人物の背景が物語の中で自然に明らかになっていって、そういうことだったのかとパズルのピースが埋まっていく展開がさすが。
役者陣も皆とてもよかった、是枝監督の子役演出の上手さは海外でも通用してる感じですな。
韓国南部の観光地や名所ではない、何気ない風景もとてもよかった。


ただ、全編通して「殺人」がかなり軽く扱われてるのが気になったかなぁ。
あと、子供を追うヤクザという活劇的な要素が全然活かされてないのよね、ヤクザは主人公達とは逆の「親を捨てる子供」という要素でもあるんだが、そこも掘り下げが全然ないので、ラストの展開が非常に唐突に感じてしまった。


と、気になる点はあるもののいい映画でありました。

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